教程03:イラストを描くポイント(後半)

胴体の面を分割(パスファインダ)

パスファインダとは

[ウィンドウ]メニュー → [パスファインダ]


「パスファインダ」とは「複合パス」を利用した「複合シェイプ」と呼ばれる概念で「一筆書きの面」を作成ます。

  • Illustratorの場合、描いた順番に上に重なって表示されます。それを重なりのない一つの面に抱き込み「一筆書きの面」にします。


「パスファインダ」にはいろいろな使い方がありますが、このイラストには「分割」のみ使用します。


《分割のポイント》

  • 面対線または面体面の関係で、二つ以上の面を作成する。
  • 分割された一部分を選択するには、ダイレクト選択ツールを使用する。

腹部の線を描く(ペンツール)
  • ペンツールの線幅を輪郭よりも太くする
  • 先端の形状を「丸」にする


空き缶を描く

楕円形から円柱にする

下絵にあわせて楕円形を描き、色を塗ります。

  • 垂直移動の複製をつくる
  • 上部のアンカーポイントのみ削除する
  • ペンツールでオープンパスの先端を上部方向に描き足す
  • [オブジェクト]→[アレンジ]→[最背面へ]

空き缶を斜めに傾ける
  • ラインツールで下絵の基準の位置から垂直線を描く
  • ラインツールを下絵の基準の位置をクリックして回転させる
  • 空き缶を選択し、回転ツールをダブルクリックする
  • そのままOKボタンを押す
  • 下絵の位置まで移動する
  • カニのはさみを挟んで見えるように背面に送る


まとめ

これで、カニのイラストを描く課題は終わりです。
ポイントは「カニ」を描くことではなく、そのことをとおして練習したツールの使い方を理解することです。


教程01から、さまざまなツールの意味と使い方を勉強してきました。
そして「カニ」を描くことにより、実践的な使い方も体験できました。
これからは、Photoshopの教程で下絵の作り方を勉強し、気になった全てのもを描いてみるようにしましょう。